【本編】 悲しいお知らせ (上)
去る9月5日の日中。
それも営業中の、あまりにも突然の出来事でした。
KACIKOの「トラちゃん」が、お空へ旅立ちました。
営業中だったため、その時もお客様がいらっしゃいました。
自分自身、まだ現実を受け入れることができず、感情も追いついていない中で、その時を迎えました。
当時ご来店いただいていたお客様には、きちんとお伝えすることもできず、申し訳ありませんでした。
約13年前。
私は人生で初めて、ワンちゃんを迎え入れました。
正直なところ、飼い方についての知識もほとんどなく、毎週のようにペットショップへ相談に行ったり、経験のあるお客様からたくさんのアドバイスをいただいたりしながら、一緒に過ごしてきました。
でも、そもそもトラちゃんが本当にいい子だったんですよね。
大きなトラブルもなく、スクスクと元気に育ってくれました。
うちに来た時は、まだ生後8ヶ月くらいだったかな?

成犬になる前から、多くの人に触れる環境で育ったからなのか、とにかく人が大好きでした。
初めてトラちゃんを見るお客様は驚きながらも、トラちゃんはいつも尻尾を振ってお出迎え。
なんなら、車からお客様が降りてくるのを待っているくらい、お客様が来てくれることを楽しみにしていました。

私たちがお客様をお出迎えして、お見送りをする。
そんなKACIKOでの日常を見ていたからなのか、いつの間にかトラちゃんも同じように、お客様をお出迎えして、お見送りをするようになっていました。
そして、それを楽しみにしてくださるお客様もたくさんいました。
最初の頃のトラちゃんは、モコモコでフワフワのロングヘアー。
成犬になってからも小柄だったトラちゃんは、お客様のヒザの上に乗せてもらったりして、お互いに癒されていましたね。

そしてトラちゃんは、とにかく好奇心旺盛でした。
人だけじゃありません。
どんなに大きな犬でも、ほかの動物でも、みんな友達のように接していました。
犬、猫、アルパカ、馬……。
とにかく積極的。
ペット用のカートから、誰かのところへ行こうとしてダイブしていった時は、さすがにケガをするんじゃないかと心配しました。もちろん、無事でしたけどね(笑)


休日にトラちゃんと一緒に過ごしていると、非社交的な僕のほうがタジタジになるほどでした。
でも、そんなトラちゃんのおかげで、自分も少しは社交的になれたような気がします。
体は小さいのに、本当に度胸の座った犬でした。花火大会に連れて行っても、雷が鳴っても全く動じない。
本当に強い犬でした。
唯一苦手だったのは、地震くらいかな……。

社交的で、気がしっかりしていて、どんな場所でも順応していくタイプ。
正直、誰の家に行っても普通に生活できそうなワンちゃんでした。

以前、僕がコロナに罹った時には、当時のスタッフだった矢口のお家にお泊まりしたこともありました。
最初はさすがにソワソワして、たくさん粗相をしてしまい、ご迷惑をおかけしたようですが……。それでも、徐々に新しい環境に順応してくれていたようです。
長くKACIKOに通ってくださっているお客様なら、「確かにそうだったねー」と思い出してくださることばかりかもしれません。
こうして振り返ってみると、本当にいろいろなことを一緒に経験してきました。
そしてトラちゃんから、たくさんのことを学ばせてもらいました。
何より、本当にたくさんの幸せな時間をもらいました。
こうして思い出を振り返っていると、不思議と今もすぐそばにいるような感覚になります。
それだけ長い時間、ずっと一緒にいた存在だったんだと、改めて実感しています。
まだ、自分の中ではすべての気持ちを整理することができていません。
取り急ぎ、このブログを書かせていただきましたが、書きながらもいろいろな思いが込み上げてきました。
なので、今回はひとまず「上編」とさせてください。
改めて「下編」では、もっとたくさんの思い出や、懐かしい写真とともに、トラちゃんとの時間を書かせていただこうと思っています。途中のような形になってしまい、すみません。でも、今はまだ、それが精一杯です。
もう少しだけ、トラちゃんとの思い出にお付き合いいただけたら嬉しいです。

KACIKO
ディレクター 蒲沢
