【コラム】お客様にフィットするヘアの為に・・・
幅広いお客様の層の来る美容室
KACIKOはオープン以来「老若男女全ての人」がメイン客層という事を掲げて幅広いお客様に向けたプロモーションをしています。なので、「メインは?」って聞かれると答えにくいのが実情なワケで・・・。
オープン時は、きっと色んなスタッフが来て色んな年代のスタッフが働いてる事も想定していて、賑やかに笑顔が飛び交うサロンを目指してたからこそ、ターゲットを絞る事なく今もなお続けています。
私のお客様は、かつて高校生だった方が社会人になり、ご結婚されてお子様を授かり、家族で来られているお客様で、長くお付き合いしているお客様も多くいます。点で物を見れば「老若男女誰でも」ってなりますが、お互い歳を重ねると言う事でもあり、よく若い子が多く通う「トレンドサロン」のように扱われる美容室だって、お客様がそういう子達だけでは無いと思うしその人達も歳を重ねるワケで・・・。
いや、何が言いたいかというと、「どんなお客様にでも対応する」ということは「どんなお客様の気持ちにも寄り添う」し「幅広いニーズにお応えする」ということを「学べる」ということにも繋がります。
新卒美容師だけでなく、他のサロンでの経験者でもKACIKOで学びながら美容師像を作り上げられるサロンでありたい。KACIKOはそんな美容室です。

小学生以下のお客様
お父さんかお母さんが連れて来られる方が多いです(僕の時代と違って、1人で来るとかおじいちゃんおばあちゃんと来る方が少ないです)
お子様の髪のこだわりもありますが、親御さんのニーズを優先的に伺いながらデザインします。小さなお子様の中で、どうしても動いてしまうお子様は親御さんの力をお借りしてやりますが、基本のスタンスとしては、「お子様が自立してCUTが出来る」を目指しています。
小さい頃からよく病院に行きますが、病院よりも美容院の方がお子様と社会が繋がるのが早いのでは?と考え、早い段階でサロンでシャンプーデビューさせたり1人で座って出来るように促します。*様子見て対応は変えています。 そんなスタンスに共感した親御さんには好評です。
中高生、大学・専門学生
小学生の頃から通ってた子が成長して、今でも来て頂いてる方が多いです。やはりSNSを駆使した集客をしていない影響もあるでしょう。
オシャレに敏感になって色んなデザインの挑戦に協力したり、学校の校則の範囲内でできる限りを尽くしたり、自分でどうしていいかわからない人は、デザインやスタイリングのアドバイスをしてヘアスタイルの魅力を伝えています。
この頃からニーズが多種多様になるし、自分に合ってるかどうかより、やってみたい好奇心でチェンジする人も少なくない。特にヘアスタイルに制約がない世代の方には、お互いにセッションしながら出来るだけなりたいイメージを作り上げる。
社会人になると
社会に出たばかりは特に、「社会性」も頭に入れながらデザインします。「職種」や「仕事柄」を意識するので自分のこだわりだけでは作りにくい。当然「やりたいスタイル」も重視しますが、確認をとりながら進めます。
「どう見られるか?」「どのように見せたいか?」を考え、カタチと印象をデザインに織り込む。そして、自身のウィークポイント(ネガティブ)をどうカバーしていくかも同時に考える。
また、社会に出ると自分が分かってくる部分も出てきて、私に似合うとか、合うデザインを求める傾向にあるので、骨格・姿勢・顔型のタイプなどで出来る限りの自分の素敵さ綺麗さの追求が求められる。
私の場合は、そこにキャラクターやお仕事上の立場なども含めてデザインとして考えたい。
やりたいデザインをなりたいイメージに変換して、その方の特徴に合わせたデザインを一緒に模索する。
これがKACIKOが思う「生活することで完成するヘアスタイル」と考えてたりもしています。
家族を持つと
社会人の中でも更にステージアップすると、ご家族が増え、過ごす場面が変わってきます。
その過ごしている場面や立ち位置など、お客様自身の考えるスタンスをも考えていく必要が出てきます。当然、そこまで考えなくても良い時もあります。ここではあくまで社会性の延長としての考えであって、変わりなく自己表現のヘアスタイルを希望する方もいるので全てにおいてのお話ではありませんので悪しからず。

長くなってきたので、スピードアップ
年齢を重ねる(エイジング)と、白髪や毛量の変化が新たにネガティブになります。
私の考えとして、エイジングは避けて通れない経験。なのですが、今までのヘアスタイルとの向き合い方を急に変更していくのは難しいですし、美容師として急なエイジング対応のデザイン提案も厳しい。
そこで私のスタンスは、今までと変わらずに過ごせるようなヘアカラーの提案をします。
簡単にいうと「白髪染め」という概念を捨てています。
ヘアカラーはヘアスタイルを良く見せる為の手段であって、嫌なところを隠せば隠すほど不自然に見えるものです。
ヘアスタイルを良く見せる為のカラーの延長線上に白髪を隠すことを優先します。
例え、白髪がめちゃくちゃ増えても、ヘアカラーのデザインとして捉えます。一旦は、色んな提案をしますが、それでも白髪染めを求める場合は黒く塗りつぶしますが、私のお客様では、立場的に黒じゃないとまずい方以外はかなり少ないです。
こんな考え方なので、エイジングとしてのヘアスタイルの自己表現も枠にとらわれずに幅広く考えています。
まとめ
今回は人生のステージ別のように長々と書きましたが、それぞれのヘアスタイルをお客様のスタンスに合わせて考え、より良いライフスタイルになることをイメージしてアイデアを提案します。
もちろん、「イメージがつかない」「提案に抵抗がある」などの場合は「やらない選択」もしているお客様はいます。お客様に無理させることはありませんのでご安心を。
美容師歴27年、おおよそ自分の生活を後回しにしてきた人生で色んなお客様を対応してきました。その中で得た美容師としての経験を、いつの時代も「今っぽく」ヘアデザインに取り入れながら提供していきます。
書いていたら本当に長くなってしまいました。
最後まで目を通していただいた方、読んで頂いてありがとうございます。
新潟市中央区美咲町(女池鳥屋野出来島関屋青山黒埼エリア)美容室ヘアサロン美容院KACIKOカシコディレクターガワさん蒲沢